6.司法書士に依頼

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電話でも、メールでも、FAXでも連絡が付かず、現場に行っても不在。更には向こうから連絡が来て払うといっておきながら単なるウソに終わらせる I 社の態度にホトホト疲れ果て、私は法的手段に訴えることにしました。

事業主の方ならよく分かると思うのですが、法的手段に訴えることはなるべくなら避けたいところです。しかもホームページ制作などはせいぜい数十万円。法的な事案としては小額な部類に入ります。しかし、零細企業の弊社としては比較的大きなお金であり、なにより払わずに逃げようという態度が許せません。なるべく費用を抑えて売掛金回収を行えるところを探すことにしました。


自分ではできなかった、というかしなかった。

法的な手続きを自分でやるか、司法書士などに外注するかどうかは悩みました。しかし、最終的に私は依頼することを選びました。

法的な手続き、例えば裁判所を通じた支払い督促や簡易裁判というのは自分でできるということも知っていました。しかし、当然弊社はホームページ制作会社なのでそういうことは門外漢です。ノウハウもありませんからひとつひとつ調べながらやらざるを得ません。書籍も買うでしょうし、裁判所にも足を何度も運ぶことになるでしょう。

そういったことに使う金銭、時間、精神的なパワー(これが最も大きいかも)、これらをかけるよりはもう最初から専門家に依頼をした方が安くあがると踏んだからです。

とある司法書士事務所では門前払い

ホームページ制作代金の売掛金回収。依頼先を探すのは少々ホネが折れました。というのは、ホームページの制作代金は弁護士・司法書士が取り扱う売掛金の額としては少ないためです(特に弁護士にとってはそうです)。

ぶっちゃけて言うとこの時の制作代金は30万程度。この金額だと、30%の成果報酬だったとしたら、仮に全額回収に成功しても報酬がたったの9万円になってしまうためです。もちろん着手金が5万とか、そいういった金額が別途かかるのが一般的ですが、それにせよせいぜい10数万円です。

この程度の金額では、積極的にやってやろうと思う事務所はありません。
予想通り、いくつかの事務所は金額を聞いた瞬間に、「ウチは小額の案件は扱っていないんですよ」と言って電話を切られるというようなところもありました。

それでも私は受託してくれるところを探しました。

そして、何度も電話をして丁寧に相談にのってくれた司法書士事務所さんに依頼をすることができました。
契約内容は詳しく話すことは出来ませんが、1ケタ台の金額で受けてくれました。これには助かりました。今でも感謝しています。

司法書士に依頼したとしても費用倒れになる可能性もある

ただし、専門家に依頼した=回収できた、というのとはまるで違いました。
その司法書士の先生が仰っていたのは、プロの方がやったとしても回収が全くできない場合もあるということでした。その場合、成功報酬で金額は発生しないものの、着手金や実費分経費は費用倒れになってしまうということでした。

また、どれだけこちらが有利でも、裁判などになってしまうと全額回収は難しいということも聞かされました。そもそもに全額回収というのは債権者の言い分を、債務者が全面的に認めた場合におきうるものです(もしくは裁判でそういう判決が出た場合)。

しかし、裁判になってしまうと、大抵の場合裁判所から和解を持ちかけられるのだそうです。和解ということは当然ながら債務を減額した上で、両方傷み分けとなります。よって全額回収とならないというわけです。

ただ、今回は契約書をきっちり残しており、それが有効に働くだろうと希望の持てる発言もありました。

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