4.現地に行ってみる

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連絡が取れなくなってから、3ヶ月以上経っていました。これ以上電話やメールで連絡をしても無駄だ。そう思った私は、現地に行くことにしました。なぜ今まで行っていなかったかというと、I 社は弊社から結構遠いところにあり、片道2時間程度はかかるところだったからです。

日々の業務もありますし、回収だけに費用と時間を費やすわけにはいきません。だから納品後に足を運ぶことはありませんでした。しかし、もうそんな事は言っていられません。分割とはいえ3ヶ月以上遅れるというのは異常です。もしかしたら既に会社が無いかもしれない。そう思い訪問することにしました。


I 社はまだ存在していた…

電車に乗って某駅へ。
電車を下りると10分程度歩き、I 社まで歩きました。

高鳴る胸を抑え、冷静になろうと言い聞かせながら歩いていました。
このような会社のこと。もしかしがら、暴力に訴えてくるかもしれない。その場合にはどうしようか・・・あれこれ想像が頭を巡りました。

しかし、現地に着くとちょっと拍子抜けすることになりました。

階段を下りると(半地下にあるので)、オフィスはそのままの状態で存在していました。
が、誰も居ません。オフィスの電気は消され、中を見ることはできませんがが明らかに人気がありません。

オフィスビルの管理会社に電話をする

しばらくの間、オフィスの周りをグルグルと回っていました。どこからか中の様子を伺うことはできないか・・・。多分この時少々挙動不審者だったのではないかと思います。背伸びしてみたり、扉の隙間から中を見ようと試みてみたりと・・・通報されても文句は言えなかったかもしれません。

何分かそうして過ごしていましたが、このまま帰ってくるのを待つわけにもいかず、置手紙を置いて帰ることにしました。「支払いが遅れてます。これ以上は法的手段に訴えるしかないからすぐ連絡をしてください。」そういう手紙の内容だったと思います。

置手紙を書き終えてドアポストに差し込み、立ち去ろうとした時にふとビルのテナント募集の看板が目に入りました。そこには、ビルの管理会社の電話番号が載っていました。

私はすぐさまこの番号に電話をかけました。すると管理会社とつながり、電話をとった方に事情を説明しました。すると、I 社はやはりつぶれていないこと、また家賃の支払いもよく遅れるということなどを教えてくれました。

つぶれていないということで一安心しましたが、それでも払ってくれない限りはつぶれたのと一緒です。私はオフィスに戻り次のステップである法的手段について検討することにしました。

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